外壁の色あせや目地のひびが気になりだすと、雪の季節を前に「今年のうちに塗るか、春まで待つか」で迷いやすくなります。
調べてみると、「冬でもできる」「冬は空気が乾いていて塗装に向いている」と書かれたページも見つかります。
ただ、冬になれば雪が降る富山で、同じように考えてよいのでしょうか。
外壁塗装は、気温と湿度の条件がそろえば冬でも施工できる工事です。
富山の冬は、その条件がそろいにくい季節でもあります。
この記事では、気象庁のデータと塗料メーカーの施工条件をもとに、東京と富山の冬の違いを比べます。
あわせて、冬に外壁塗装を行わない理由、冬でも進められる工事、春の塗装に向けて冬のうちにできることもお伝えします。
外壁塗装は冬でもできるのか|条件がそろえば可能だが、富山では春まで待つのが基本

冬の外壁塗装は、塗料メーカーが示す施工条件を満たせる日にだけ行えます。
塗料メーカーの菊水化学工業は、資料「外装塗装における低温時の注意点」で、施工できない条件を3つ挙げています。
- 気温が5℃以下、または湿度が85%以上のとき
- 塗料が塗膜(乾いてできる膜)になるまでのあいだに、下地(塗る面そのもの)の表面温度が5℃以下になるおそれがあるとき
- 夜露に濡れるおそれや、雨や雪が降るおそれがあるとき
気温や湿度の条件を満たしていても、雨や雪のおそれがあれば施工はできません。
この条件を満たせる日を選んで、冬に施工する業者もあります。
ただ、富山の冬は湿度が高く、雨や雪の日も多いため、条件がそろう日は限られます。
愛樹リフォームハウスでは、積雪が本格化する12月中旬ごろから、例年3月ごろに再開するまで、外壁塗装の施工は行っていません。
ご相談から工事が終わるまでには1か月あまりかかります。
そのため、年内に終えたい場合は、秋のうちのご相談が必要です。
冬に入ってからの外壁塗装は、春の工事としてご案内しています。
「冬は空気が乾燥している」は太平洋側の話|東京と富山の1月を比べる

冬に乾いた晴れの日が多いのは、太平洋側です。
気象庁の解説によると、冬の季節風は、日本海側では雪の日を多くし、太平洋側では山から吹き下ろす乾いた風になって、晴れの日を多くします。
「冬は空気が乾燥していて、塗料が乾きやすい」という説明を見かけることがあります。
空気が乾燥するという前提が当てはまるのは、太平洋側の冬です。
日本海側の富山では、事情が変わります。
気象庁の東京の平年値と富山の平年値から、1月の数字を並べました。
平年値は、1991〜2020年の30年間の平均です。
| 項目 | 東京の1月 | 富山の1月 |
|---|---|---|
| 平均気温 | 5.4℃ | 3.0℃ |
| 平均湿度 | 51% | 82% |
| 日照時間(月の合計) | 192.6時間 | 68.1時間 |
| 1mm以上の雨や雪が降った日数 | 4.5日 | 22.2日 |
| 降雪の深さ(月の合計) | 4cm | 104cm |
※ 雨や雪の日数は、日降水量が1.0mm以上だった日数です(出典は気象庁の平年値の詳細で、東京の降水の日数と富山の降水の日数)。

上の表のとおり、1月の平均気温は、東京が5.4℃、富山が3.0℃で、差は2.4℃です。
平均気温で見ると、東京は施工条件の5℃をわずかに上回り、富山は下回ります。
表でとくに差が大きいのは、湿度、日照時間、雨や雪の日数です。
富山の平均湿度82%は、施工できない条件とされる85%に近い数字です。
日が照る時間(日照時間)も、富山は68.1時間で、東京のおよそ3分の1にとどまります。
1ミリ以上の雨や雪が降った日は、東京の4.5日に対して、富山は22.2日で、およそ5倍です。
降った雪の深さを日ごとに足した合計も、東京は4センチ、富山は104センチと大きく開きます。
施工条件に入っている湿度と、雨や雪のおそれが、東京と富山でこれだけ違います。
実際に塗装できるかどうかは、どの地域でも、その日の気温、湿度、天気で決まります。
ただ、条件のそろう日がどれくらいあるかは、地域によって大きく変わります。
冬の利点とされる4つは、富山に当てはまるか

冬の利点とされる4つのうち、天気に関わる2つは、富山の冬には当てはまりません。
よく挙げられる利点は、次の4つです。
それぞれが富山の冬に当てはまるかどうかを、表に並べました。
| 冬の利点としてよく挙げられること | 富山での実際 |
|---|---|
| 空気が乾燥していて塗料が乾きやすい | 当てはまりません(1月の平均湿度は82%で、東京は51%) |
| 雨や雪が少なく、工程を立てやすい | 当てはまりません(1月は1mm以上の雨や雪が降る日が平年で22.2日) |
| 工事の予約が取りやすい | 愛樹リフォームハウスでは冬は外壁塗装を行っていませんが、春の工事のご相談は冬でも承っています |
| 費用が下がることがある | 愛樹リフォームハウスでは、ご相談の時期でお見積もりの金額を変えていません |
富山の1月は、前の章で見たとおり、湿度が高く、雨や雪の日も多くなります。
そのため、乾燥も、工程の立てやすさも、あまり見込めません。
冬に外壁塗装を依頼する場合は、雨や雪の日の作業をどうするのかを、先に確かめておくと安心です。
予約の取りやすさは、冬に外壁塗装を行っていない愛樹リフォームハウスでは、利点になりません。
春の工事のご相談は、冬のあいだも承っています。
費用が下がるという説明もありますが、愛樹リフォームハウスでは、ご相談の時期でお見積もりの金額を変えていません。
ただし、工事の内容が変われば、金額や工期も変わります。
天気に関わる2つが当てはまらない理由は、工事にかかる日数と重ねると、さらにはっきりします。
富山の冬に塗装が進みにくい理由|約3週間の工程と、雨や雪の日数

富山の冬に外壁塗装が進みにくいのは、約3週間かかる工程に対して、雨や雪の降らない日が少ないためです。
外壁塗装は、1日で終わる工事ではありません。
足場を組んでから外すまで、期間はおよそ3週間です。
日数は、天候しだいで前後します。
愛樹リフォームハウスの現場では、塗料メーカーの条件を守ったうえで、その日の天気も見て作業を決めています。
雨が降りそうな日や、降っている日は、塗装を行いません。
気象庁の平年値の詳細によると、富山の1月に1ミリ以上の雨や雪が降る日は、平年で22.2日あります。
12月は21.8日、2月は18.2日で、冬のあいだ同じ傾向が続きます。
1ミリ以上の雨や雪が降らない日は、1月の平年で9日ほどです。
気温の面でも、余裕はありません。
気象庁の平年値では、富山の1月は、1日の最高気温の平均が6.3℃です。
施工できない条件とされる5℃との差は、1.3℃です。
雨や雪の降らない日でも、すぐに塗装できるとは限りません。
菊水化学工業の資料は、対策として、下地の表面が日光で温まり、乾くのを待ってから塗ることを挙げています。
冬場の高圧洗浄(壁の汚れを高い水圧で洗い流す作業)のあとは、乾燥に3日以上の期間を取ることも示されています。
雲の少ない晴れた日は、放射冷却(熱が空へ逃げて冷え込む現象)で冷えやすいとも書かれています。
日が照る時間の短い富山の冬は、乾くのを待つ時間が長くなることがあります。
大雪のおそれがあるときは、安全の面からも作業が制限されます。
外壁塗装の作業の多くは、足場の上の高い場所で行います。
福井労働局(大野労働基準監督署)の資料によると、労働安全衛生規則の第522条には、悪天候のときの決まりがあります。
強風や大雪などで危険が予想されるときは、高さ2メートル以上の場所での作業が禁止されています。
同じ資料は、大雪の目安を「1回の降雪量が25センチ以上」としています。
条件のよい日が1日あっても、3週間の工事は終わりません。
雨や雪で作業できない日が続くと、足場を組んだまま工程が止まり、いつ終わるのか見通しが立てにくくなります。
条件を外して塗った場合に起こりやすい不具合も、菊水化学工業の資料に挙げられています。
低温では塗料が塗り広げにくく、適正な厚みを確保しにくくなります。
これが、密着不良(塗料が壁にしっかり付かないこと)や、性能の低下の原因になります。
塗料は、含まれる水や溶剤(塗料を溶かしている液体)が蒸発して、塗膜になります。
低温では蒸発に時間がかかり、塗膜になるまでの時間も延びます。
その間に雨や結露の水分の影響を受けると、白ぼけ(塗膜が白くにごること)、ひび割れ、艶のムラ、変色が起こりやすくなります。
愛樹リフォームハウスでは、工事の途中で雪が降り始めないよう、雪が降る前に終わる工程を組んでいます。
工事の途中で雪が降り始めた現場は、これまでありません。
冬でも進められる工事と、春まで待つ工事

冬のあいだ、愛樹リフォームハウスが中心に対応しているのは、外壁のサイディング工事、板金工事、室内リフォームです。
外壁のサイディング工事は、板状の外壁材を張る工事です。
板金工事は、金属の板を加工して外壁を覆う工事を指します。
室内リフォームは、クロス(壁紙)や床、水回り、電気工事まで全般に対応しています。
12月中旬ごろから3月ごろまでは、この3つが工事の中心になります。
ただし、これらは外壁塗装の代わりになる工事ではありません。
外壁塗装は今の外壁の表面を塗り直す工事で、外壁材を張る工事とは目的が違うからです。
どちらが向いているかは、外壁の状態によって変わります。
対応している工事の一覧は、愛樹リフォームハウスの事業内容にまとめています。
一方、外壁塗装と土間コンクリートは、春まで待つ工事です。
外壁塗装を行わない理由は、前の章でお伝えしたとおりです。
土間コンクリートは、駐車場などの地面にコンクリートを流して固める工事です。
寒い時期はコンクリートが乾きにくく、寒さでひび割れの原因にもなるため、冬は施工していません。
冬(12月中旬ごろから3月ごろ)の対応を、工事ごとに整理すると次のとおりです。
| 工事・対応 | 冬(12月中旬ごろ〜3月ごろ)の対応 |
|---|---|
| 外壁塗装 | 行っていません(例年3月ごろに再開し、春の工事としてご案内) |
| 土間コンクリート | 行っていません |
| 外壁のサイディング工事(板状の外壁材を張る工事) | 対応しています |
| 外壁の板金工事(金属の板を加工して外壁を覆う工事) | 対応しています |
| 室内リフォーム(クロス・床・水回り・電気工事) | 対応しています |
| 現地確認・お見積もり | 雪が積もっていても通常どおり承っています |

冬に進められる工事かどうか、まず外壁を見てもらいませんか
外壁に合うのが塗装なのか、サイディングや板金の工事なのかは、外壁の状態によって変わります。
現地で外壁を見ると、冬のあいだに進められる工事かどうかも判断しやすくなります。
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。
外壁・屋根のことなら、まずは無料の現地確認から
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。現地確認・お見積もりは無料です。ご予算に合わせたご相談にも親身に対応します。
お電話でのご相談:0120-484-747(通話無料)
春まで待ってよいか迷ったときの見方

春まで待ってよいかどうかには、外壁の傷み方から見る目安があります。
目地(外壁材のつなぎ目)の傷みが細かいひびにとどまっていれば、春の工事でも間に合うことが多いです。
亀裂が入っている場合や、奥まで切れている場合は、早めのご相談をおすすめします。
この目安の詳しい説明と、年内に間に合うかどうかの見方は、外壁塗装の時期はいつがよいかにまとめています。
愛樹リフォームハウスでは、富山で雪の影響を受けやすいのは、雨樋(屋根の雨水を集めて地面へ流す管)と屋根だと感じています。
雪と屋根の傷みについては、屋根修理の費用相場で説明しています。
雪解けのころに、雨樋や屋根まわりに変わった様子がないか、地上から見ておくのも一つの方法です。
屋根の上には、上がらないでください。
気になる点があれば、冬のあいだでも現地で確認できます。
春の塗装に向けて、冬のうちにできること

春の塗装に向けて、冬のうちにできるのは、現地確認とお見積もりを済ませておくことです。
雪の積もる時期でも、現地確認とお見積もりは、ふだんと変わらず行っています。
現地確認もお見積もりも無料です。
富山県内であれば、どちらのお住まいでも出張費はかかりません。
春の工事が動き出すのは、例年3月ごろからです。
その3月ごろには、天気の条件も1月から変わってきます。
気象庁の富山の平年値を見ると、3月は日照時間が135.9時間で、1月のおよそ2倍になります。
平均湿度も、72%まで下がります。
平年値の詳細では、1ミリ以上の雨や雪が降る日数も16.4日で、1月の22.2日より少なくなります。
契約書を交わした時点で、春の工事の予約が確定します。
枠が埋まりきることはあまりないため、急いで決める必要はありません。
外壁の状態を冬のうちに見てもらっておけば、春の工事をどうするかを、雪のあるうちから落ち着いて考えられます。
見積もりの内容を検討する時間も、冬のあいだにとれます。
お見積もりの読み方は、外壁塗装の見積もりの見方で説明しています。
金額の目安は、富山の外壁塗装の費用相場にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 富山では、外壁塗装は何月ごろまでできますか?
12月中旬ごろまでが施工の目安です。
ご相談から工事が終わるまでには1か月あまりかかるため、年内に終えたい場合は、秋のうちにご相談いただく必要があります。
Q. 冬に晴れた日が続けば、塗装してもらえますか?
晴れた日が続いても、愛樹リフォームハウスでは冬の外壁塗装を行っていません。
約3週間かかる工事で、冬は雨や雪の日が多く、工程の見通しが立てにくいためです。
工事は春にご案内しています。
Q. 冬のあいだ、外壁の工事は何もできないのですか?
いいえ、冬も対応している工事があります。
外壁のサイディング工事(板状の外壁材を張る工事)と板金工事、室内リフォームを中心に承っています。
外壁塗装は春の工事になります。
Q. 冬に相談すると、費用は変わりますか?
ご相談の時期を理由に、お見積もりの金額を変えることはしていません。
ただし、工事の内容が変われば、金額や工期も変わります。
Q. 春に塗装したい場合、いつごろ相談すればよいですか?
現地確認とお見積もりは、冬のあいだでも承っています。
例年3月ごろから始まる春の工事は、枠が埋まりきることがあまりないため、慌てて決める必要はありません。
まとめ:冬の外壁塗装で押さえておきたいこと

富山の冬は、外壁塗装の条件がそろいにくく、春の工事に向けて冬のうちに準備を進めるのが現実的です。
- 外壁塗装は、気温と湿度などの条件がそろえば冬でも施工できる
- 冬に乾いた晴れの日が多いのは太平洋側で、富山の冬は湿度が高く、雨や雪の日が多い
- 東京と富山の1月は、平均気温の差が2.4℃で、湿度・日照時間・雨や雪の日数の差がとくに大きい
- 約3週間かかる外壁塗装は、雨や雪の多い富山の冬には進みにくく、12月中旬ごろから例年3月ごろの再開までは行っていない
- 冬のあいだは、外壁のサイディング工事、板金工事、室内リフォームを進められる
- 春まで待ってよいかは、目地の傷み方が一つの目安になる
- 雪が積もっていても現地確認とお見積もりはでき、春の工事は例年3月ごろから始まる
冬は塗装を待つ季節ですが、春の工事に向けた準備を進める季節でもあります。
春の塗装に向けて、雪のあるうちに相談してみませんか
雪が残るうちに、春の塗装に向けた見積もりまで進めておけます。
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。
現地確認とお見積もりは無料で、お電話(0120-484-747)またはお問い合わせフォームから承っています。
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お電話でのご相談:0120-484-747(通話無料)
参考資料
- 菊水化学工業 外装塗装における低温時の注意点
- 気象庁 日本の天候の概説
- 気象庁 平年値(年・月ごとの値)富山
- 気象庁 平年値(年・月ごとの値)東京
- 気象庁 平年値 詳細(気圧・降水量)富山
- 気象庁 平年値 詳細(気圧・降水量)東京
- 福井労働局 大野労働基準監督署 冬季特有災害の防止について
- 外壁塗装の時期はいつがよいか — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 富山の外壁塗装の費用相場 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁塗装の見積もりの見方 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 屋根修理の費用相場 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁コーキングの打ち替え費用と時期 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)

