屋根の修理を考えて相場を調べてみたら、サイトによって書かれている金額がまったく違い、戸惑った経験はありませんか。
あるサイトでは数万円、別のサイトでは数十万円と書かれていて、結局いくらかかるのか分からなくなってしまう方は少なくありません。
実は、屋根修理の費用は工事の内容だけでなく、屋根の形によっても大きく変わります。
また、ネットの相場表と実際の見積もりの金額が食い違って見えるのには、答えている単位の違いという理由があります。
この記事では、瓦の部分補修から葺き替えまでの工事別の費用の目安、相場表と見積もりが食い違う理由、屋根の形で金額の幅が変わる仕組み、足場が必要かどうかで総額が変わる考え方までを順番に解説します。
屋根修理の費用は「どこをどう直すか」で決まる|4つの直し方

屋根修理の費用は、屋根のどこを、どのように直すかによって決まります。
愛樹リフォームハウスがご相談を受ける屋根工事は、大きく分けると次の4つです。
- 瓦の部分補修(棟瓦の補修・平瓦のずれ直し)
- 棟板金(むねばんきん・屋根のてっぺんをおおう金属の板)の交換
- カバー工法・Tルーフ(既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる工事)
- 葺き替え(屋根材と下地をまとめて新しくする工事)
瓦の部分補修は、ずれた瓦を直したり、屋根の頂上部分に積まれた棟瓦を積み直したりする、必要最低限の範囲で対応する工事です。
棟板金の交換は、屋根の一番高い部分をおおっている金属の板を新しくする工事です。
カバー工法・Tルーフは、今の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる工事で、葺き替えよりも工期が短くなる傾向があります。
葺き替えは、屋根材と下地をまとめて新しくする工事で、この4つの中でもっとも規模が大きくなります。
住宅リフォーム推進協議会は、風雨にさらされる外壁や屋根などの外回りについて、定期的な点検・メンテナンスに加え、15〜30年程度で更新を検討することを呼びかけています。
屋根も、まずどの工事に当てはまるのかを知っておくと、見積もりの内容が理解しやすくなります。
工事別の費用の目安|瓦の補修から葺き替えまで

屋根修理の費用は、工事の種類によって大きく異なります。
工事内容ごとの費用の目安は、次のとおりです。
| 工事の種類 | 費用の目安(足場代を含む) | どんなときに選ぶか |
|---|---|---|
| 瓦の部分補修(棟瓦の補修・平瓦のずれ直し) | 30万〜100万円前後 | 瓦のずれや棟の傷みが部分的なとき |
| 棟板金の交換 | 50万〜80万円 | 屋根のてっぺんの金属部分が浮いている・外れているとき |
| カバー工法・Tルーフ | 150万〜200万円 | 既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせるとき |
| 葺き替え | 200万〜350万円 | 屋根材と下地をまとめて新しくするとき |
この金額には、足場代が含まれています。
屋根の工事は高い場所での作業になるため、足場を組む費用が必ず必要です。
インターネットで見かける相場表は、この足場代を別に計算しているものが少なくありません。
カバー工法・Tルーフと葺き替えは、屋根材と下地の状態によって金額が変わります。
一般的なサイズの住宅であれば、カバー工法・Tルーフは150万円から200万円が目安です。
住宅が大きい場合は、200万円から300万円ほどになることもあります。
葺き替えは、住宅のサイズによって200万円から350万円が目安です。
瓦の部分補修は、棟瓦の補修と平瓦のずれ直しがもっとも多く、必要最低限の工事にあたります。
費用は棟の長さや瓦の枚数によって変わり、30万円から100万円前後が目安です。
棟板金の交換は、作業に足場が必要になるため、板金だけを単独で工事されるケースは多くありません。
外壁の塗装や屋根の他の工事とあわせて検討されることが多い工事です。
インターネットで見かける屋根修理の相場情報と、この金額を見比べると、幅の大きさに驚く方もいるかもしれません。
次の章で、その理由を説明します。
相場表の金額と見積もりが食い違うのはなぜか|足場代が入っているかどうか

相場表の金額と見積もりの金額が食い違って見える理由は、大きく2つあります。
1つ目は、足場代が入っているかどうかです。
屋根の工事は高い場所での作業になるため、ほとんどの工事で足場を組む必要があります。
30坪前後の戸建てで、足場代は20万円から30万円程度が目安です。
相場表の多くは、この足場代を別に計算した「工事そのものの費用」を載せています。
たとえば棟板金の交換を数万円から20万円程度と書いている相場表がありますが、そこに足場代が加われば、実際にお支払いいただく金額は数十万円になります。
愛樹リフォームハウスがお伝えしている目安は、この足場代を含んだ金額です。
2つ目は、答えている単位の違いです。
相場表の中には、1平方メートルあたりの単価や、瓦1枚あたりの交換費用など、工事の最小単位で金額を示しているものもあります。
最小単位の金額を見ても、自宅の屋根の棟が何メートルあるか、瓦が何枚傷んでいるかが分からなければ、総額に置き換えることはできません。
瓦の部分補修の目安に30万円から100万円前後という幅があるのも、棟のメートル数や瓦の枚数によって工事の量が変わるためです。
相場表の金額そのものが間違っているわけではありません。
見積もりを比べるときは、その金額に足場代が含まれているか、そして単価なのか工事一式なのかを、まず確認することをおすすめします。
同じ屋根でも金額の幅が大きい理由|屋根の形で棟の長さが変わる

同じ工事でも屋根修理の金額に幅が出る理由の一つは、屋根の形によって棟の長さが変わるためです。
大きく分けると、切妻(きりづま)・片流れ・寄棟(よせむね)・入母屋(いりもや)の4種類です。
- 切妻屋根:本を伏せたような三角形の形で、棟が1本
- 片流れ屋根:一方向だけに傾いた形
- 寄棟屋根:4方向すべてに屋根面があり、棟の数が多い
- 入母屋屋根:寄棟と切妻を組み合わせた複雑な形

切妻と片流れは棟瓦が少なく、棟の長さも短いため、費用はそれほど高くなりません。
一方で、寄棟と入母屋は棟の数が多く長さもあるため、補修や最低限の工事でも100万円から200万円ほどかかることがあります。
切妻と比べた上がり幅は、3割以上変わることがあります。
ご自宅がどの形に近いかによって、費用の目安も変わってくるということです。
ただし、同じ形の屋根でも面積や傷みの範囲によって金額は変わるため、屋根の形だけでご自宅の正確な金額が決まるわけではありません。
足場が必要かどうかで総額が変わる|屋根だけ直すか、外壁とまとめるか

屋根の費用を考えるときに知っておきたいのが、足場は一度組めば複数の工事に使えるということです。
棟板金だけを直そうとすると、その工事のためだけに足場を組むことになります。
先ほどお伝えしたとおり足場代は20万円から30万円程度かかるため、工事の規模に対して負担が大きくなります。
そのため、屋根だけを単独で直すよりも、外壁の工事とまとめて足場を1回で済ませたほうが、総額を抑えやすくなります。
外壁と屋根を同時に工事した場合と、別々に工事した場合とでは、最終的な総額が変わってきます。
どれくらいの差が生まれるのか、その仕組みは外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットで具体的な金額とあわせて解説しています。
ただし、外壁の工事とまとめる場合でも、足場をそのまま流用できるとは限りません。
屋根の上で作業するには、外壁用の足場に加えて、屋根の傾斜に合わせて組む屋根足場(やねあしば)が必要になることがあるためです。
外壁だけの工事なのか、屋根まで含む工事なのかで、組む足場が変わってきます。
見積もりを見るときは、足場の項目が外壁の分だけなのか、屋根足場まで含まれているのかもあわせて確認すると、工事の範囲がはっきりします。
屋根だけ見てほしい、という相談でも構いません
屋根だけを直すか、外壁とまとめて進めるかは、実際に屋根の状態を見てみないと判断がつかないことがほとんどです。
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。
現地確認・お見積もりは無料です。
外壁・屋根のことなら、まずは無料の現地確認から
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。現地確認・お見積もりは無料です。ご予算に合わせたご相談にも親身に対応します。
お電話でのご相談:0120-484-747(通話無料)
富山の雪が屋根のどこに効くか|棟と瓦のずれが多い理由

富山の雪は、屋根の棟や瓦のずれに直結します。
富山で工事をしていて、雪の影響を受けやすいと感じる場所の一つが屋根です。
積もった雪の重みや、屋根の上から滑り落ちる雪の勢いによって、屋根の頂上に積まれた棟瓦や、瓦のかみ合わせが少しずつずれていきます。
瓦の部分補修で棟瓦の補修と平瓦のずれ直しがもっとも多いとお伝えしたのは、こうした富山の気候も背景にあります。
雪の少ない地域向けに書かれた屋根修理の記事では、この視点にはあまり触れられていません。
富山で屋根をお持ちの方にとっては、屋根の傷みの多くが棟と瓦のずれから始まっているということを知っておくと、点検の際に確認すべき場所がはっきりします。
雪が積もる前に工事を終えるための時期の考え方は、外壁塗装の時期はいつがよいかで解説しています。
屋根の見積書で確認したいこと|数量が書かれているか

屋根の見積書で確認したいのは、棟の長さや瓦の枚数といった数量が書かれているかどうかです。
屋根の工事は、「一式◯◯円」とだけ書かれた見積もりを見かけることがあります。
愛樹リフォームハウスでは、見積もり項目を細かく分けて「なぜこの工事が必要なのか」までご説明し、納得感のあるお見積もりをお出ししています。
実際にお客様から選ばれる決め手として挙がるのは、「説明が細かくて分かりやすい」「工事の内容が細かく表記されている」という声です。
商談の際には、これまでの施工事例の写真をお持ちして、実際の仕上がりを見ていただきながらご説明しています。
また、瓦の工事と板金の工事では、それぞれの工程を専門とする職人が施工を担当します。
誰がどの工程を担当するのかは、見積もり比較の際に見落とされがちなポイントです。
見積書の数量がどう算出されたのかを確かめる方法は、現地調査で決まる見積もりの数量と工事範囲の確かめ方で解説しています。
施工体制や見積書の内容から業者を見極める考え方は、見積書と施工体制で見極める業者選びのチェックポイントでもまとめています。
突然「屋根が傷んでいます」と言われたときの見方

突然「屋根が傷んでいます」「早く直さないと大変なことになります」と声をかけられたときほど、工事内容ごとの金額感を知っておくことが判断の助けになります。
実際にお客様から伺った話として、屋根の傷みを指摘されて不安をあおられた、しつこく訪問された、といった声があります。
その場で金額を示されたら、それが4つのうちどの工事に対する金額なのかを、まず確かめてください。
瓦の部分補修なのか、棟板金の交換なのか、屋根全体をやり直す工事なのかで、必要な費用はまったく変わります。
工事の内容が説明されないまま金額だけを示された場合は、その場で決めずに持ち帰って構いません。
また、雪や強風の被害だから火災保険で直せる、といった説明を受けることもありますが、保険が使えるかどうかは、契約している保険会社に確認するのが確実です。
日本損害保険協会も、住宅の修理を業者と契約する前に、契約している損害保険会社または代理店へ相談するよう呼びかけています。
屋根の状態が気になっても、ご自身で屋根に上って確認することはおすすめしません。
防災科学技術研究所は、屋根からの落下事故の危険性について、高さ10メートルから固い路面に落下した場合、無防備のまま時速約50キロで壁に衝突したのと同じ衝撃があると説明しています。
地上や窓から見える範囲の確認にとどめ、詳しい状態を知りたい場合は業者に確認を依頼することをおすすめします。
訪問販売や点検商法への注意点は、外壁のひび割れを放置した場合のリスクと補修の判断基準でも詳しく解説しています。
その場で契約を決めず、金額感やご自身の保険の内容を確認してから判断しても遅くはありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 瓦の部分補修・棟板金の交換・カバー工法/Tルーフ・葺き替えは、それぞれ何が違いますか?
瓦の部分補修は棟瓦の補修や平瓦のずれ直しなど部分的な工事、棟板金の交換は屋根のてっぺんの金属部分を新しくする工事です。
カバー工法・Tルーフは今の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる工事、葺き替えは屋根材と下地をまとめて新しくする工事で、この中でもっとも規模が大きくなります。
Q. 相場サイトの金額と見積もりの金額が大きく違うのはなぜですか?
大きな理由は、足場代が入っているかどうかです。
屋根の工事は足場が必要で、30坪前後の戸建てで20万円から30万円程度かかります。
相場表の多くはこれを別に計算しているため、見比べると金額が違って見えます。
愛樹リフォームハウスの目安は足場代を含んだ金額です。
Q. 屋根の形によって、金額はどれくらい変わりますか?
切妻・片流れは棟の長さが短いため費用はそれほど高くなりませんが、寄棟・入母屋は棟の数が多く、補修や最低限の工事でも100万円から200万円ほどかかることがあります。
切妻と比べて3割以上変わることもありますが、実際の金額は屋根の面積や傷みの範囲によっても変わります。
Q. 雪が積もっている時期でも、屋根の相談はできますか?
はい、雪が積もっている時期でも、現地の確認とお見積もりは通常どおり承っています。
屋根の状態を早めに把握しておきたい場合は、冬のあいだにご相談いただくことも可能です。
Q. 自分で屋根に上って状態を確認しても大丈夫ですか?
自分で屋根に上っての確認はおすすめしません。
高い場所からの転落は大きな事故につながるおそれがあります。
屋根の状態を知りたい場合は、地上から見える範囲にとどめ、詳しい確認は業者に依頼することをおすすめします。
まとめ:屋根修理の費用で押さえておきたいこと

ここまで、屋根修理の費用相場について、工事別の目安から屋根の形による違い、見積書の確認ポイントまで解説してきました。
最後に、押さえておきたいポイントを振り返ります。
- 瓦の部分補修・棟板金の交換・カバー工法/Tルーフ・葺き替えの4つで、費用の目安は大きく変わる
- 相場サイトと見積もりの金額差は、足場代が入っているかどうかと、答えている単位の違いから生まれる
- 屋根の形(切妻・片流れ・寄棟・入母屋)によって棟の長さが変わり、費用の幅も変わる
- 愛樹がお伝えしている費用の目安は足場代を含んだ金額で、屋根だけで行うより外壁とまとめるほうが足場を有効に使える
- 屋根まで含む工事では外壁用の足場に加えて屋根足場が必要になることがあり、見積もりでどこまで含まれるかを確認する
- 富山の雪は棟や瓦のずれに直結し、棟瓦の補修や平瓦のずれ直しの相談が多くなる背景になっている
- 見積書は、棟の長さや瓦の枚数といった数量が書かれているかを確認する
外壁塗装の費用については、富山の外壁塗装の費用相場で坪数別に解説しています。
屋根の状態を知ることから始めたい方へ
屋根修理の金額に幅があるのは、屋根の形や傷みの範囲によって、必要な工事の内容が変わるためです。
ご自宅の屋根が今どういう状態にあるのかは、実際に見てみないと分かりません。
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。
現地確認・お見積もりは無料で、富山県内であれば出張費もかかりません。
愛樹リフォームハウスでは、外壁・屋根・外構をあわせて年間およそ60件の工事をお引き受けしています。
屋根修理のご相談も、お気軽にお寄せください。
外壁・屋根のことなら、まずは無料の現地確認から
愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。現地確認・お見積もりは無料です。ご予算に合わせたご相談にも親身に対応します。
お電話でのご相談:0120-484-747(通話無料)
参考資料
- 住宅リフォーム推進協議会「消費者向け情報」
- 日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」
- 防災科学技術研究所「屋根雪事故を防ぐための注意点」
- 富山の外壁塗装の費用相場 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁のひび割れを放置した場合のリスクと補修の判断基準 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁塗装業者の選び方と7つのチェックポイント — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁塗装の見積もりの見方と現地調査で決まる数量の確かめ方 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)
- 外壁塗装の時期はいつがよいか|富山で年内に間に合わせるための考え方 — 関連記事(愛樹リフォームハウス)

