外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット|足場代の二重負担を避ける判断の目安

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット(記事アイキャッチ)

この記事でわかること

  • 同時施工で足場代の重複を避けられる理由
  • 同時と別々で総額がどれくらい変わるか
  • 屋根材によって塗装が不要になるケース
  • 同時に行わない方がよい場合の判断の目安

外壁塗装を検討して見積もりを取ったら、屋根も一緒にどうですかと勧められた——そんな経験はありませんか。

必要な提案なのか、それとも工事を増やそうとしているだけなのか、判断がつかず戸惑う方は少なくありません。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う最大のメリットは、どちらの工事にも必要な足場を1回にまとめられることです。

ただし、屋根材の種類によっては塗装そのものが不要な場合もあり、すべての住まいで同時施工がよいとは限りません。

この記事では、足場代が二重にかかる仕組みから、同時と別々で総額がどれくらい変わるか、屋根材ごとの塗装の要否、同時に行わない方がよいケース、富山で検討するときの相談時期までを順番に解説します。

目次

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う最大のメリット|足場代の重複を避けられる

住宅の周囲に組まれた足場を表した図

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う最大のメリットは、両方の工事に必要な足場を1回で済ませられることです。

足場とは、工事中に職人が安全に作業するために建物の周囲へ組む仮設の構造物のことです。

足場は「あれば作業しやすいもの」ではなく、高い場所での作業に欠かせない設備として扱われています。

労働安全衛生規則の第518条では、高さ2メートル以上の場所で作業を行い、墜落によって作業者に危険が及ぶおそれがあるときは、足場を組み立てるなどの方法で作業床を設けなければならないと定められています。

一般的な2階建て住宅の外壁も屋根も、この高さをはるかに超えます。

そのため足場は、削ったり省略したりできる項目ではなく、工事のたびに発生する費用と考えるのが現実的です。

足場の費用は、30坪前後の戸建てで20万〜30万円程度が目安になります。

愛樹リフォームハウスがお出ししている見積もりでも、30坪前後のお住まいでは30万円程度になることが多く、窓の大きさなど建物の形状によって前後します。

つまり外壁と屋根を別々の年に工事すると、この足場代をもう一度負担することになります。

工事の内容そのものは変わらないのに、足場だけで20万〜30万円が追加でかかる計算です。

同時施工と別々の施工で総額はどれくらい変わるか

外壁と屋根を1回の足場でまとめて工事するイメージ図

外壁と屋根を同時に工事した場合と別々に工事した場合では、一般的な大きさのお住まいで30万円ほど、大きなお住まいでは50万円ほど総額が変わることがあります。

この差が足場代そのものより大きくなるのは、重複するのが足場だけではないためです。

工事を2回に分ければ、その都度、養生(塗料が付いてはいけない場所を覆う作業)や高圧洗浄の段取り、近隣への挨拶、廃材の処分、現場管理といった工程が発生します。

こうした諸経費や段取りの手間が二重になることで、足場代の差以上に総額が開いていきます。

項目同時に工事する場合別々に工事する場合
足場の設置・解体1回2回
養生・高圧洗浄の段取りまとめて実施それぞれ実施
近隣への挨拶・工事のご案内1回2回
廃材の処分・現場管理などの諸経費1回分2回分
生活への影響(洗濯物・窓の開閉)1回の工事期間に集約2回に分かれる
外壁と屋根を同時に工事した場合と別々に工事した場合の総額差を比較した図解

そして、この差は建物が大きいほど広がります。

富山県が公表している令和5年住宅・土地統計調査の富山県分の結果によると、富山県の1住宅当たりの延べ面積は138.77平方メートルで、前回調査に続いて全国1位とされています。

一方、総務省統計局が公表している全国の集計結果では、全国の1住宅当たり延べ面積は90.86平方メートルです。

富山の住まいは、全国平均のおよそ1.5倍の広さということになります。

同じ調査では、富山県の一戸建の割合は74.0%(全国7位)、持ち家住宅率は74.9%(全国3位)とされており、広い一戸建てにお住まいの方が多い地域です。

建物が大きくなれば、外壁や屋根の面積も、それを囲む足場の規模も大きくなります。

同じ「同時施工」でも、富山では全国向けの記事に書かれている一般的な目安より差が大きく出やすいのは、このためです。

外壁塗装そのものの費用の内訳については、富山の外壁塗装の費用相場で坪数別に解説しています。

足場を使う工事は塗装だけではない|雨樋・棟板金・破風・軒天

雨樋や棟板金など足場が必要になる住宅の部位を表した図

足場が必要になる工事は塗装だけではなく、雨樋の交換や棟板金の補修なども足場を使います。

それぞれ、次のような部位を指します。

  • 雨樋(あまどい):屋根に落ちた雨水を受けて地面へ流す筒状の部材
  • 棟板金(むねばんきん):屋根の一番高い部分をおおっている金属の板
  • 破風(はふ):屋根の側面、斜めになっている部分の板
  • 軒天(のきてん):屋根が外壁より外側に張り出した部分の裏側の天井

これらはいずれも高い位置にあるため、単独で工事しようとすると、その部位のためだけに足場を組むことになります。

愛樹リフォームハウスが富山で工事をしていて、雪の影響を受けやすいと感じるのは、雨樋・屋根・瓦屋根・コロニアル(薄い板状の屋根材)です。

積もった雪の重みや、屋根から落ちる雪が当たることで、雨樋は変形や外れが起きやすい部位です。

外壁塗装のために足場を組むときは、こうした部位もあわせて見てもらうと、数年後に別の工事のためだけに足場を組み直す事態を避けやすくなります。

見積もりの段階で「今回の足場でついでに直しておいた方がよい箇所はありますか」と聞いてみると、判断の材料が増えます。

屋根の傷みは地上から見えない|外壁の相談時に屋根も確認する

地上からは見えない屋根の傷みを表した図

屋根は地上からほとんど見えないため、傷んでいても住んでいる方が気づきにくい場所です。

外壁であれば、ひび割れや色あせ、触ると白い粉が付くといった変化を、自分の目で確かめられます。

一方、屋根は真下から見上げても表面の状態が分からず、脚立で覗ける範囲も限られます。

その結果、雨漏りやシミなど室内に症状が出てから初めて気づく、という順序になりがちです。

外壁の劣化サインの見方については、外壁のひび割れの見分け方と補修の判断基準で詳しく解説しています。

愛樹リフォームハウスでは、外壁のご相談をいただいた際に屋根の状態もあわせて確認し、必要に応じてまとめて工事をした方がよいかどうかを含めてご提案しています。

外壁の現地確認に伺った際に、屋根の傷みが先に進んでいると分かるケースもあります。

逆に、屋根はまだ手を入れる段階ではないと判断できることもあります。

いずれにしても、状態を確かめてから決められるようにしておくことが大切です。

屋根の状態が分からないまま外壁だけ決めてよいか迷う方へ

屋根が今どういう状態なのか分からないままでは、まとめて工事すべきかどうかも判断できません。

愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。

現地確認・お見積もりは無料です。

屋根まで含めて見てほしい、という形でもお気軽にご相談ください。

外壁・屋根のことなら、まずは無料の現地確認から

愛樹リフォームハウスでは、お問い合わせ後、最短で当日または翌日に現地確認へ伺える場合があります。現地確認・お見積もりは無料です。ご予算に合わせたご相談にも親身に対応します。

お電話でのご相談:0120-484-747(通話無料)

屋根材によっては塗装が不要|まず自宅の屋根材を確かめる

瓦・スレート・金属など屋根材の種類を表した図

屋根材の種類によっては、塗装によるメンテナンスを前提としないものがあります。

同時施工を考えるうえで最初に確認したいのが、この点です。

屋根材見た目の特徴塗装によるメンテナンス
化粧スレート(コロニアル・カラーベスト)薄い板状で、表面がややざらついている必要になることが多い
陶器瓦(釉薬瓦・和瓦)厚みがあり、表面につやがある前提としない
金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタン)平らな金属の板。継ぎ目が直線的必要になることが多い
セメント瓦・モニエル瓦瓦の形だが、表面につやがない必要になることが多い
屋根材の種類ごとに塗装によるメンテナンスが必要かどうかを整理した図解

化粧スレートは、セメントを主な原料とした薄い板状の屋根材で、表面の塗膜で保護されています。

屋根材メーカーのケイミューも、スレート系の屋根材について美観の維持・向上を図るための再塗装を案内しています。

一方、釉薬(ゆうやく)をかけて高温で焼き上げた陶器瓦は、表面がガラス質になっており、塗膜で守る構造ではありません

そのため、色あせを理由に塗り替えるという考え方をとらないのが一般的です。

ただし、瓦屋根に手を入れる必要がないという意味ではありません。

瓦を固定している漆喰(しっくい)や、屋根の頂上部分に積まれた棟瓦(むねがわら)は、経年で傷みが出ることがあります。

愛樹リフォームハウスでも、瓦屋根については棟瓦の補修を中心にご提案しており、ずれがあれば直しで対応しています。

つまり、屋根材が陶器瓦であれば「屋根塗装との同時施工」という話にはなりませんが、「足場を使う屋根の点検・補修をまとめる」という選択肢は残ります。

ご自宅の屋根材が分からない場合は、現地確認の際に確かめてもらうのが確実です。

対応できる屋根工事の内容は、屋根工事のサービス一覧でご覧いただけます。

同時施工のデメリットと注意点|一度の出費と工期の長さ

工事期間と費用の負担を表した図

同時施工には、一度に支払う金額が大きくなることと、工事期間が長くなることという2つの注意点があります。

総額を抑えられても、支払いは1回にまとまります。

外壁と屋根を別々に行えば、支出は2回に分かれるため、1回あたりの負担は軽くなります。

総額を優先するか、1回あたりの負担を優先するかは、ご家庭の事情によって答えが変わる部分です。

もう一つは工期です。

屋根の工程が加わる分、外壁だけの工事より足場が組まれている期間は長くなります。

その間は、洗濯物を外に干しにくくなったり、足場を覆うシートで室内が暗く感じられたりすることがあります。

工事中の生活への影響は、事前に工程表で説明を受けておくと見通しが立てやすくなります。

愛樹リフォームハウスでは、定価でお見積もりをお出ししたうえで、ご予算に合わせた工事内容のご相談に親身に対応しています。

どこまでを今回行い、どこからを次回に回すかを一緒に考えることもできます。

見積書の読み方や業者の見極め方については、見積書と施工体制で見極める業者選びのチェックポイントで詳しくまとめています。

同時に行わない方がよいケースの判断の目安

外壁と屋根を分けて工事する選択肢を表した図

外壁と屋根の傷み具合が大きくずれている場合は、無理に同時施工にしない方がよいこともあります。

同時施工は足場を1回にまとめられるときに効く考え方であり、目的そのものではありません。

次のような場合は、分けて工事することも選択肢になります。

  • 屋根がまだ十分に性能を保っており、手を入れる段階にない
  • 屋根材が陶器瓦で、塗装によるメンテナンスを前提としない
  • 屋根の傷みが進んでおり、塗装ではなく葺き替えなど別の工法での対応が必要になる
  • 1回あたりの支払い額を抑えたい事情がある

3つ目については、少し補足が必要です。

屋根の傷みが進んでいる場合、塗装ではなく屋根材そのものを替える工事が必要になることがあります。

その場合は工事の規模も費用も変わるため、「外壁塗装のついでに」という判断にはなりません。

屋根の状態を確認したうえで、まとめられるものはまとめ、分けた方がよいものは分ける。

この順序で考えるのが、結果的に無駄の少ない進め方になります。

富山で同時施工を検討するときの時期|初雪から逆算する相談の目安

富山の雪と外壁・屋根工事の時期を表した図

富山で年内に外壁と屋根の工事を終えたい場合は、11月20日頃までにご相談いただくのが目安です。

理由は、外での工事が雪の影響を受けるためです。

気象庁が公表している富山の平年値によると、富山の初雪の平年日は12月3日、積雪が1センチ以上になる初積雪の平年日は12月16日とされています(統計期間1991〜2020年)。

つまり12月に入ると、いつ雪が降ってもおかしくない時期に入ります。

施工そのものは11月から12月中旬頃までが年内の目安ですが、そこから逆算すると、相談の締切はもっと手前に来ます。

現地確認をして、屋根まで含めた見積もりをお出しし、内容をご検討いただいて着工する——この流れに必要な期間を見込むと、11月20日頃が目安になります。

さらに同時施工の場合は、外壁だけの工事より工期が長くなります。

その分、単独工事よりも早めに動き出しておく必要があります。

この時期を過ぎた場合も、翌春以降の施工として先着順でご予約を承っており、ご相談の時期によってお見積もりの金額が変わることはありません。

冬の間に屋根まで含めて状態を確認しておき、春の施工に備えるという進め方もできます。

ご不明な点があれば、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 外壁塗装と屋根塗装は同時に行ったほうがよいですか?

どちらも足場を必要とするため、両方に工事の必要があるなら同時施工に利点があります。
ただし屋根材が陶器瓦の場合や、屋根がまだ手を入れる段階にない場合は、無理にまとめる必要はありません。
まず屋根の状態を確認してから判断するのが順序です。

Q. 同時に行うと総額はどれくらい変わりますか?

一般的な大きさのお住まいで30万円ほど、大きなお住まいでは50万円ほど変わることがあります。
足場代だけでなく、養生や近隣への挨拶、諸経費なども二重にかからずに済むためです。
建物が大きいほど差は広がります。

Q. 屋根塗装が不要な屋根材はありますか?

釉薬をかけて焼き上げた陶器瓦は、表面がガラス質で塗膜に頼る構造ではないため、塗り替えを前提としません。
ただし漆喰や棟瓦は傷むことがあるため、点検や補修が必要になる場合があります。

Q. 足場代だけを安くしてもらうことはできますか?

足場は高所作業に欠かせない設備で、労働安全衛生規則でも設置が求められています。
安全に関わる部分のため、費用を削る対象にはしにくい項目です。
総額のご相談は、工事内容全体を見ながら進めるのが現実的です。

Q. 富山で年内に工事を終えるには、いつまでに相談すればよいですか?

11月20日頃までのご相談が目安です。
施工は11月から12月中旬頃までが年内のめどですが、現地確認から見積もり、着工までの期間を見込むと相談はそれより手前になります。
この時期を過ぎた場合も翌春以降の施工として先着順でご予約を承っています。

Q. 外壁だけ先に工事して、屋根は数年後にすることもできますか?

もちろん可能です。
ただしその際は足場代がもう一度発生する点を見込んでおく必要があります。
1回あたりの支払いを抑えたい場合と、総額を抑えたい場合のどちらを優先するかで判断が変わります。

まとめ:外壁塗装と屋根塗装の同時施工で押さえるポイント

外壁と屋根の工事を終えた住まいを表した図

ここまで、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットと、判断の目安について解説してきました。

最後に、押さえておきたいポイントを振り返ります。

  • 足場は高所作業に欠かせない設備で、工事のたびに20万〜30万円程度が発生する
  • 同時施工と別々の施工では、総額が30万〜50万円ほど変わることがある
  • 富山は1住宅当たりの延べ面積が全国1位で、差が大きく出やすい地域である
  • 足場を使う工事は塗装だけでなく、雨樋・棟板金・破風・軒天の補修も含まれる
  • 陶器瓦は塗装を前提としないため、屋根材の確認が先になる
  • 同時施工は一度の支払いが大きく、工期も長くなる点に注意する
  • 富山で年内に終えたい場合は11月20日頃までの相談が目安になる

外壁と屋根、まとめるか分けるか迷ったときは

まとめるべきかどうかは、屋根の状態を見てからでないと判断できません。

愛樹リフォームハウスでは、無理に工事をおすすめすることはせず、今回必要な範囲と次回でよい範囲を一緒に整理します。

無料の現地確認・お見積もりをご希望の方は、お電話(0120-484-747)またはお問い合わせフォームからどうぞ。

外壁・屋根のことなら、まずは無料の現地確認から

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参考資料

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この記事を書いた人

松川 竜樹のアバター 松川 竜樹 営業統括責任者/リフォームアドバイザー

富山県内の戸建て住宅を中心に、外壁・屋根リフォームの営業・現地調査・ご相談対応を担当しています。
業界経験は約6年、これまでに1,000件以上のご相談に対応し、そのうち外壁・屋根リフォームは600件以上。
住まいの状態やご希望、ご予算を丁寧に伺い、現地調査から見積もり、工事内容のご説明、契約後のフォローまで一貫して対応します。
専門用語をできるだけ使わず、納得して選べる分かりやすいご提案を大切にしています。

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